ラガヴーリン16年

ラガヴーリン16年

スコッチ オフィシャル アイラシングルモルトウィスキー


“この強烈な個性を知らずしてシングルモルトを語れない”
日本人特有の表現が使われる、正露丸の味がするアイラモルトの決定版(アイラの巨人)

1816年創業、(日本だと江戸時代らしい笑)アイラ島、創業順的には1779年のボウモア、1815年のアードベッグ、その次の3番目です。しかしアイラ島の合法蒸留所として一番最初。ラガヴーリンの意味は(湿地の中の粗挽き小山)やらゲール語で(水車小山のある窪地)やら調べると2種類出ててきますね…
ラガヴーリンの歴史と密接な関係のあるホワイトホース。ホワイトホースはブレンドウィスキーでラガヴーリンがキーモルトとして使われてます。いまやコンビニエンスストアでも手に入るほどメジャーで飲食店で取り扱いも多く、ハイボール頼んだら知らぬまに飲んでいたなんて事も。
当時ラガヴーリン蒸留所を運営していた人物がホワイトホースの創業者の叔父でその下で修行し、ウィスキーを学び、日本でこれだけ普及しているスコッチを作ったのだから凄い話です。

1988年にディアジオ社の各地方の味わいの特徴を出しているとされるクラシックモルトシリーズで最もアイラモルトらしいとして代表に選ばれた事から知名度が上がっていきました。順調だったラガヴーリンでしたが、2000年頃にはラフロイグとボウモアに売り上げ量が抜かれてしまいます。と、言うのもスタンダード品の熟成年数が16年と長期の為長らく圧倒的原酒不足によるもの、他のアイラモルトよりも値段もお高めなのもそのへんが理由かと思われます…。

仕込み水はソラン湖の湧き水を使用し、麦芽を16時間かけてピートを焚き、フェノール値34〜38ppmのヘビリーピーテッド。ポットスチルは玉ねぎ型で1回目と2回目だと形が違ってその差があの複雑な味わいを作っていると言われています。

アメリカンオークのバーボン樽、ヨーロピアンオークのシェリー樽の樽を使っているとしてる所もあればバーボン樽だけとしている所もあるので樽に関しては情報が錯綜しています。


香り

薬品系のスモーキー、一味、胡椒、ハーブ、微かに蜂蜜、


最初にモルト、シュガーよりの甘味を感じ、後からインパクトのあるスモークが大波の様にとなって襲ってくる。飲み込むと鼻にまでピート感が広がり、上から下まで濃厚なスモーキーさを味わえる


フィニッシュ

コーヒーやビターチョコレート似た良い意味で苦味が残る。


加水

甘味もピートもシンプルに単調になるが、その分より味を感じやすくなる。甘味からピートへ変化する振り幅が広がり若干バランスが崩れる


ハイボール


ハイボールなのにしっかり色づく炭酸の刺激の後控えめなピートが長めに続く甘さはなく、かなりドライなハイボールな仕上がり。


非常にバランスがよくある種の完成系なのではないでしょうか。ネックなのはその熟成年数故の原酒不足の値段…味わいを知ればコスパがよく感じるのですが、これからアイラモルト飲んでいく方からすると値段的に買うのが最後になってしまいそうな気もする…(自分はそうでした(笑))かといって8年を飲んでラガヴーリンをわかった気になるのはもったいないので、やはりここは16年を先に試してほしいです。

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