何故美味しいウィスキーとそうではないものがあるのか…

何故美味しいウィスキーとそうではないものがあるのか…


樽による熟成の大切さ
ウィスキー作りに欠かせない樽ウィスキーの風味の7割りを決めるとも言われるからその役割は重大❗
アメリカバーボンウィスキーは必ずアメリカンホワイトオークの新樽をチャーリング(内側を真っ黒になるまで焼き焦がす工程。焼き具合で呼び方が変わり焼くほどに樽の風味や色が着きやすいがエグミなども出やすくなるため難しい所)をして熟成四年以下はラベルに表記義務があり、10年以上寝かす事はほとんどない。つまりバーボンの樽は常に新品の樽の為他のウィスキーよりも味がぶれず安定しているが、多様性が乏しい。その対策としてインナースティーブンがあり、ウィスキーを入れた樽の中に違う素材の木の板を入れて味わいを変える方法。メーカーズマークでは自分で板の種類を選べるプライベートセレクトなるものもリリースされている。

日本最近日本の木であるミズナラ樽がものすごく流行っている印象を受ける以前は和樽などとも呼ばれていたらしいです。一番最初にミズナラ樽を使用したのはサントリーで戦争時にシェリー樽を輸入できなくなり、その代用品として試行錯誤の結果採用されました。新樽ではエグミなどの問題が多かったらしいのですが、何度か使っていくことにより白檀(ビャクダン)、伽羅(キャラ)など香木を思わせる独特の香りをウィスキーに付与できる事がわかってきました。
スコットランド基本的に以前何かしらのお酒が熟成されていたものを使用することが多く、ウィスキーを入れるのが初めての樽をファーストフィル、2回目をセカンドフィル、3回目をサードフィル、又は2回目以降はリフィルと呼ばれリサイクル回数は5回ほど。回数を使うと漏れたり樽の熟成力が低下してくるので途中修理を兼ねて小さく作り直されたりします(樽を小さくするとお酒と樽の接する面積の割合が高くなり、熟成が早く進む)
この事を踏まえて普段ウィスキーに使われている単語の意味を知り味わいの方向性を推察して外れを買わないようにしましょう ファーストフィルシェリー酒シェリー酒を熟成させていた樽に初めてウィスキーを入れたの意味。

あまり知られていないですが、よく出てくるホグスヘッドや、クォーターカスクは樽の大きさの名称です。バーボンホグスヘッドバーボンを熟成させていた樽、ホグスヘッドは豚の頭の意味で同じ重さから由来しており、小さい樽で熟成させたから風味多めに出てるよ(早く熟成できるからいっぱい作れる)の意味
これはちょっと脱線しますが、ブレンデットウィスキー、ヴァテッドウィスキーなど複数のウィスキーを混ぜ合わせてから一つの樽に入れて追い熟成させる事をマリッジと呼び、味わいに一体感が出ます。
オフィシャルものでもちょっと調べるとこの辺りの事がかかれているので普段から意味を知って飲んでいると違いや自分の好みがわかるようになり、チョイスミスを減らせます!(期待値が上がって肩透かしが増えるのは否めないです←)
マニアックな知識かもしれませんが、ただ飲んでる時よりもウィスキーに愛着がわきやくすなり楽しめると思います。

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