ビッグピート ボトラーズ アイラモルト
ヴァテッドウィスキー(ブレンデットモルトウィスキー)
有名なボトラーズブランドである、ダグラスレイン社1948年にグラスゴーで 設立 元はアメリカを主な取引先とする海運業者でしが 当時ブレンデッドウイスキーの需要が爆発的に高まっておりボトラーズ業へ、中でも有名なのがオールドモルトカスク (OMC)シリーズで、これらはすべてシングルカスク、アルコール度数50%に調整して作られていますシングルカスクとして味わいが基準を満たないモルト原酒は全てブレンデッドモルトウイスキーに回すなど品質の高さから国内外でも 高い評価を受けています。
しかしビッグピートを出して4年後、ダグラスレイン社ハンターレイン社に分社化してしまいます。創業者が兄弟だったのですが、それぞれ道を歩むことになったのです。
それ以来ダグラスレイン社はブレンデッド、ブレンデッドモルトウイスキーを主軸に販売していくことになります。
そんなダグラスレイン社からリリースされているリマーカブルリージョナルモルトシリーズの1つで
スペイサイド、スカリーワグハイランド、ティラモラスビースティローランド、ザ・エピキュリアンアイランズ、ロック・オイスターキャンベルタウン、ザ・ゴールドロンズアイラ、ビッグピート
と各地原産のモルト原酒を使って各地方らしさをブレンデッドモルトウイスキーで表現したシリーズの一柱なります。ウイスキー評論家として有名な、ジム・マーレイ氏も自身の著書、ウイスキーバイブル2011年版で 100点中96点を付け評価をしています
ビッグピートの中身 ボウモアカリラアードベッグ(熟成16年以上なぜかアードベッグだけ年数公開) そして極めつけのポートエレン1825年に設立し1983年に閉鎖 。閉鎖から37年経った今、ボトラーズからリリースされている本数も減りかなり貴重な幻の原酒。比率は少量でしょうが、そんなポートエレンが使われていると思うとロマンを感じます。後少しづつ他のアイラモルトも入ってます。
その名前の通りBIG PEAT(ふんだんなピート)とbig pete (ピートおじさん)の2つをかけたジョークを表すかの様なアイラ島の強い海風に吹かれているおじさんをラベルに起用し、その一度見たら忘れないインパクトも人気の秘訣なのかもしれません
香り
複雑なピート香、海の塩気、土っぽさ、全体的に香り薄めな印象
味
決してビッグな大味ではなく、非常に繊細に綺麗に並べられた印象を受ける口当たりは薄くさらっと唇を通過し、一気に口一杯にモルトの甘さが広がると鼻へモルトの香りを伸せたピート香がガツンと抜け、飲み込むと更に旨味を感じつつも鼻から口の中、喉までかなりの範囲でスモーキーさを感じられる。
フィニッシュ
しっかり、どっしりとしたピートを舌の上にアルコールの軽く心地よい刺激を残しつつ長めに感じさせゆるやかに弱くなる
加水
土っぽい香りが強くなった口当たりがまろやかになりモルトの甘味で全体的に丸くなったと思ったら飲み込んだ瞬間にピートが炸裂する
ハイボール
かなり薄く、ガブガブ飲んで終わり(笑)オススメしません。
スモーキーな奥に繊細で色々なモルトの顔を覗かせる複雑でいてバランスが良い所にしっかりとピートでまとめてるこのブレンド力はさすがとしか言いようがありません。アイラブレンドモルトウイスキーは数多く出ていますが、皆が支持する理由はこのバランスの良さにあるのだと思いました。