ベンロマック10年 旧ボトル

ベンロマック10年 旧ボトル


スコッチ オフィシャル スペイサイド シングルモルトウィスキー


設立時は1898年ですが、ブレンデッドウイスキー原酒作りを目的としていたし、1983年閉鎖するしで、日の目を見るのは、以前から原料・蒸留・熟成・瓶詰めの全てを自社生産を目指していたインディペンデント・ボトラーとして大手のゴードン&マクファイル社(G&M)がオーナーになって5年後の1998年チャールズ皇太子立ち会いのもと正式に再開してからでした。
厳密な場所的にはハイランドに属するみたいですが、蒸留所がスペイサイドと主張しているそうです(バーボンではなくテネシーウィスキー的なプライド?(笑))


上質な大麦とハイランド産のピート近くのロマック丘を流れるわきみずを使用し、先鋭少人数で生産されています。ウィスキーでは珍しくシェリー酒に多く使われている各樽の一部を次の新しい樽へ混ぜ入れる(ソラレ方式)を採用し品質を味わいの均一を図っている。
程よくピーティらしいのですがピートフリークスの私としては感じ取れず←昔のスペイサイドの再現を目指していてシェリー樽とバーボン樽で熟成した原酒をファーストフィルオロロソシェリー樽に1年マリッジ後熟させ、10年とは思えない熟成感を実現している。

香り

爽やかな白い花、微かに蜂蜜、草原、木漏れ日、乾いた土、

飲んだ瞬間に濃厚でしっかりとした甘さを感じるが、シュガー系の軽いのではなく、黒糖や蜂蜜のような深さやコクを感じる。微かにミルク系の甘さも感じる

フィニッシュ

甘さを堪能した後その甘さがゆっくりと消えゆくのと範例して多少の苦味をかんじ、甘さ控えめのカスタードカラメルを抜いた甘くないプリンの後味に近いものがそれなりに続く。


加水

甘さが増すが、後ろから苦味が追いかけて来るように感じる味の変化がなくなると表現するべきか、一体感が増したと表現するべきか…


ハイボール

華やかな香りが広がる多少の苦味と甘味が共存しているハイボールになる。味としては複雑で面白いが、甘いのか苦いのかよくわからず、好みが分かれそう。


10年とは思えない熟成感があり、甘さも苦味もあるのでそれなりにウィスキーを飲み進めた方にオススメな一本。個人的な偏見ですが、jazzにはバーボンロックが合うと思ってましたが、ベンロマックのストレートでも世界観に浸れるのではないかと思うくらいに大人の雰囲気や余韻を感じられました。
オフィシャルのベンロマック10年として出されたのが2009年で2020年7月にボトルデザイン変更とともに中身も上質なものに変わったそうなので新しいのと飲み比べるのも楽しいかもしれません