ジョージディッケル№8

ジョージディッケル№8

アメリカン、テネシーウイスキー
ドイツ系移民ジョージ・A・ディッケルが1870年にテネシー州で始める…とされていますが実は一番最初のレシピを考えたのはマクリーン・デイヴィスであることがわかっています。オーナーが変わり一時期テネシーウィスキーではなくバーボンウィスキーとして売られたり、禁酒法で蒸留所が閉鎖されたりと紆余曲折ありながらも2003年に復活しました。
№8と表記してありますが、熟成年数は4〜6年コーン84%ライ麦8%大麦麦芽8%コーン比率がトップクラスに多い、バーボン、テネシーウィスキー、コーンウィスキーそれぞれを名乗れるがテネシーウィスキーを名乗っているプライド、ひと手間によるこだわりが垣間見える。

ウィスキーは基本的に2回蒸溜を繰り返し度数を上げますがジョージディッケルは2回目を行う前に4.5℃に1回目を冷やしてから蒸溜します。その理由が(冬に蒸溜したウィスキーが夏に蒸溜したものよりはるかに良いあじがする)と言うことに気がついたから。実際蒸溜所内の温度変化の悪影響をなくす効果があるといいます。

そして一般的なテネシーウィスキーの特徴としてチャコール・メロウィングという樽に入れる前にサトウカエデの炭でウィスキーを濾過させて不純物を取り除き、あのまろやかな口当たりを実現させているのですが、ジョージ・ディッケルは
チルド・メイプル・メロウィングと呼ばれる独自の冷却濾過方式で他のテネシーウィスキーは(浸すのではなく濾過)なのに対してジョージ・ディッケルは(濾過するのではなく浸す)更に新しい羊毛で織られた毛布をかけ炭とウィスキーの間に均一な化学反応を期待して約10日間かけて丹念に濾過させてから樽で熟成させている
保管場所もアメリカは天井が高い建物に高く積み上げて保管し気圧、気温の差でそれぞれの風味にばらつきが起きるので樽を移動(ローテーション)するのが一般的ですが、ジョージ・ディッケルは一回建ての倉庫でローテーションを行わない保管方法を選んでます=土地めっちゃ使う。

香り

蜂蜜、湿った赤い土、クレパス、シトラス、


上品でまろやか、しかしガツンとしたアルコールの刺激と蜂蜜に似た甘みが広がり飲み込む時も喉を焼く刺激がある。


フィニッシュ

味わいの深さと比べると短く、気品のある甘さがアルコール感と共に残るが後味はさっぱりとしている。
加水

香りはアルコール臭が強くなり、芳香剤っぽく感じる…より上品さが増しサラサラと甘みを運ぶがやはり飲み込むと喉にアルコール感を感じ、フィニッシュ更に短くなる。


ハイボール

口に入れた瞬間は華やかな香りだが、すぐに甘み苦さが襲うそのまま炭酸の抜けと共に苦味だけ残る…


個人的な感想になりますが、バーボンウィスキー飲むならテネシーウィスキーを選んだ方が良いなと思います。ジャックダニエルの№7はコーラで割らないと飲めたもんじゃないですが←とばっちりディスり(笑)ジョージ・ディッケルはちゃんとそのものを味わえるテネシーウィスキーだと思います。コーン比率が高く甘さがある分アルコール感が悪目立ちし喉を焼くのでそれなりにウィスキーを飲み慣れた方には強くオススメします。

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